5月の公演まで、週末はずっとつくばの稽古が続きます。
兎に角、新しいメンバーも多く、まだまだ、大変ですが、お客様に喜んで戴けるような作品に仕上げていかなくてはなりません。それは、私たちスタッフの手にかかっています。
クリエの演出家、振付師の稽古は、「決して怒らず、諦めず」
二人の根気強さは凄いなといつも思っています。
彼らの稽古は、「目標は高く、稽古場は和やかに」です。
一人一人が伸び伸びと、生き生きと、稽古に参加出来る環境の中で、役者たちは自分の課題を決め、自主的に取り組むようにしていきます。
何故、今までそれが出来てきたかと言うと、何かに勝つためとか、誰かよりも上手くなるためとかではなく、「いい作品をみんなで作って行く」という共通の目標に向かって、仲間が一つになってやっていくからだと思うのです。
誰かが手助けが必要な時には、進んで手を差し伸べる。すると、差し伸べられた人は、そのことに感謝し、自分も頑張ろうと思うのですね。そして、差しのべられた人が、また別の人に手を差し伸べて行く。その積み重ねで、やがて、心が一つになるのです。
周囲に助けられて成長した子供たちは、公演の回を重ねる毎に、次の世代を育てて行くことになるのです。
演出家は順君、振付師は美穂ちゃん、と、役者たちは呼びます。
彼らは教える立場であると同時に、同じ作品を作っていく仲間でもあるからです。
彼らもまた、そんなクリエの中で育ってきたのです。
だから、演出家、振付師という立場になっても、役者たちの目線で稽古をしていくことが出来るのですね。
今回、主役のごんを演じるえりさは、中学生の時から、この順君と美穂ちゃんの下で育って来ました。
そして今、つくばカンパニーの大切な存在です。
今回初参加の子供たちや、2回目の子供たちも、どんな風に育っていくのだろうかと、とても楽しみにしています。