つくば公演成功に向けての合宿がありました。
いやあ、疲れました!!
いつもなら3日間の合宿が、場所が取れず、2日間なのです。
今回は、ここまでやりたいという目標が明確でしたので、兎に角2日間で、目標達成に向け、細かく稽古計画を立て、スタッフ、役者、共に集中して稽古しました。
食事と入浴、睡眠以外は、本当に稽古のみ。
いつもなら、散歩したり、星を眺めたり、花火のようなイベントや、自由な時間も多少はあるのですが、食事が済んだら即稽古、ふろ上がりも就寝まで稽古。
2日目は、音響さんも来てくださり、音楽担当の金ちゃんのとなりの席で一緒にお昼ご飯。
「つるさんと かめさんの ように つるつる飲まず よくかめかめ! いただきます!」
で食べ始まり、
「つるさんと かめさんのように つるつる飲まず 良く噛んで 食べられましたか?
ごちそうさまでした!」で、終わります。
今日がクリエ初参加の音響さんはちょっと戸惑いながらも、みんなの中になじんでいきそうな雰囲気でした。
これにも、音響さんはきっとビビったに違いありません。
「こんなクリエですが、宜しくお願いします。」なんて横で思ってしまいました。
そして、通しが始まりました。
M1(1曲目のオープニングのナンバー)、音に合わせて金ちゃんのピアノが響きます。
うおおおおおお!!!!!
生の力って凄い!!!!!
優しい中にも思いが沢山詰まったM1です。
BGMも金ちゃんのピアノです。
登場人物を優しくピアノの音色が包みます。
最後、ごんがいよいよ兵十の火縄銃に撃たれます。
兵十は、栗やきのこの届け物をしてくれるのはごんだと、初めて気づきます。
「ごん、お前だったのか・・・・・・・」
南吉のオリジナル版では、「権狐は、ぐったりなったまま、うれしくなりました。」と書かれています。(スタッフは直筆原稿を南吉記念館で目にしています)
クリエ版では、
ごんが栗を初めて兵十に届ける時に歌った歌を再び歌います。
♪ひとりぼっちのごんぎつね
ひとりぼっちの兵十
これからは一人ぼっちなんかじゃない
喜んでくれる人がいる
待っていてくれる人がいる
なんてうれしいことなんだ
兵十役のIZM君の目から大きな涙の粒がポトリと落ちました。
かの音響さんの目にも涙が光っていました。
この通し稽古で合宿は終わりました。
これからの1ヶ月、心を一つにして本番に向かっていきます。