小学3年生から、9年間クリエの舞台に立ち続けているSKちゃん。
時々、彼女の初舞台のころの話が出ます。
作品は「風のコンチェルト」
役は「葉っぱの精」
セリフは「ぼくたち元気!!」
小さいころから元気いっぱいで、踊ることもとても好きだったようです。
家でもよく踊っていた話をお母さんから聞きました。
そのSKちゃんが、今は高校生。
困っている子がいたら、さっと手を差し伸べたり、周囲に温かな気遣いが出来る、とてもすてきなお姉さんに成長しました。
昨年の「ごんぎつね幻想」で着た小袖の衣裳が、今までのクリエの衣裳の中で一番好きと、喜んで着てくれていました。
実はこの時、同級生のEMちゃんは主役、SKちゃんはアンサンブル。
でも、EMちゃんとの友情も変わることなく、むしろ深まっていったようです。
EMちゃんもSKちゃんも、実力は、本当に優劣付けがたかったのですが、様々なことを考えて、EMちゃんが選ばれました。
今回も、SKちゃんに相応しいピンの役が無くて、アンサンブルです。
やっぱり、役は誰でも欲しいと思うのです。
SKちゃんは、ソロだって歌えるし、お芝居だって、ダンスだって、実力があるのですから、尚更だと思うのです。
今回は、優しいチューリップの花びら、意地悪なコガネムシ、冷たい北風、コミカルなクモ、春に歌う生命力あふれる緑の葉、そして南の国の白い花びら、色んなキャラクターになります。
SKちゃんは、どの役も、その役に成りきって、精一杯歌い、踊っています。
週末の合宿でも、抜群の表情を見せてくれて、みんなのお手本になってもらいました。
クリエの役者たちのすごい所は、どんな役になっても、みんなが精いっぱい演じ、いい作品にしていこうと心を一つにしていく所です。
稽古場の雰囲気作り、メンバーみんなが気持ちよく稽古に参加出来るための気遣い、そういうことも、みんなが率先してやっていきます。
今、お姉(おねえ)のSKちゃんやEMちゃんも、IMHちゃんのような先輩のお姉たちに憧れて育ってきました。(クリエでは、高校生くらいの大人でも子どもでもない役者を「おねえ」と呼びます)
後に続く、中学生や小学生の後輩たちは、きっと、今の「おねえ」たちに憧れているでしょう。
先輩から後輩へ、沢山のことが伝えられ、育てられ、クリエのカンパニーが、作品が形づくられていくのですね。
合宿2日目、土曜日の夜に2幕を通しました。
精いっぱい自分を発揮出来る場があること、
健康で楽しく、精いっぱいに「今」を生きることができること、
何と幸せなことでしょう。