宮沢賢治さんに逢いに

おやゆび姫まっただ中の夏休み、実は岩手県に、賢治さんに逢いに行って来ました。
宮沢賢治記念館、イーハトープセンター、宮沢賢治童話村
そして北上川、生家の跡地、旧花巻市街地、小岩井牧場など、賢治さんのゆかりの地も訪ねました。

もちろん、温泉にも行って来ました。

賢治さんが眺めた景色を眺め、空を仰ぎ、風に吹かれ
そして北上川のほとりでは、以下の様な内容の手紙を書いて来ました。

拝啓
賢治様
私は一昨年、半田市を訪ね、こんぎつね幻想を書き、今年、ミュージカルとして上演しました。
今回は、花巻市を訪れ、銀河鉄道の夜を書き、来年ミュージカルとして上演します。
賢治さんがこの作品で伝えたかったことを表現出来ます様に、どうかお導きください。

賢治さんの作品、とくに銀河鉄道の夜は、内容が深く、様々な思いや、科学的な見地、星座のものがたりなどが幾重にも重なり、一つの言葉や表現では表し切れそうになく、また何を言わんとしているのかも、色々に解釈したり感じ取れたりします。

賢治さんは私に書いていいよと中なかなか言ってくれず、苦しい日々が続きました。

夏が終わってから、時々、彼は、私の近くまでやってきてくれていました。

今、私の左上に賢治さんがいるような気がします。

賢治さんが大切にしていたこと、それは、今も変わらない、いえ、今はもっともっと大切にしなければならないことだと切に思います。

生き物全てを尊敬し、万人の幸せのために人生を燃焼させた賢治さんの作品を脚色することの大きさを改めて感じながら、筆を執っています。