昨日、つくば公演「銀河鉄道の夜」の幕が無事下されました。
前売りチケットが完売して、いらして戴くことが出来なかった皆様、また、当日券もとても少なく、せっかくおいで戴いたのに、お帰り戴かなければならなかった皆様には、お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
熊本での地震は、本番まで1ヶ月を切ったときに起きました。知らん顔をして、このまま稽古をするのは辛い、私たちになにか出来ることはないか、役者たちが真剣に考えてくれていたことを、是非皆様へのメッセージとして伝えたいということで、役者たちのコメントをパンフレットに挟み込ませて頂きました。
災害の復興は、長い時間と心の支えが必要です。これから、私たちらしい支援の形を考えていきたいと思っています。
「銀河鉄道の夜」という、多感な少年の心を扱った文学作品を、ミュージカルという形で、どう表現出来るのか、クリエイティブスタッフは、身も悶えるような日々でした。
結果は、舞台作品として形に出来て大変良かったと思っております。
著名な童話作家の三部作の集大成としての位置づけに相応しい舞台作品になったと思います。
井上ひさしさんの言葉に、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」というのがありますが、
小学生が観てもわかり、賢治さんファンの大人が観ても心の深い部分に沁みていくような、そんな作品にしたいと、取り組んで参りました。
そして、原作になるべく忠実に、賢治さんが伝えたかったことを大切に作りたいという思いも多いにありました。
幕が下りて、改めて、宮沢賢治という人の大きさと深さを感じています。
この作品を取り上げて、公演することが出来、本当に良かったと、ご支援戴きました関係各位に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。