前回は、板倉さんが作ってくれた道具をご紹介しましたが、今回は、三角標など、他の道具たちを紹介すます。
その前に、板倉さんが作った、そう、銀河の模型もありました。
アクリル樹脂?の中に、宝石のようなビーズや石たちがちりばめられています。
服装を見て、冬だとわかりますね。
そう、銀河鉄道の夜の舞台が作られたのは、冬でした。
何だか、ずいぶん昔のようにも思われます。
三角標は、これまた、力強い道具班メンバーの一人、K君の力作です。
大きいもの3体、小さいもの7体、計10体。
見ての通り三角錐です。こんな形のものを作るのは、とても面倒だったと思います。
そして、何と、頂点をポンと押すと点灯し、またポンと押すと消えます。
幻想的な銀河の場面を演出してくれました。
K君は、つるちゃん(元々役者)の職場の後輩です。
「埴輪ろまん」の、埴輪作りの時に、つるちゃんが誘ってくれました。
その時のクオリティもすごかったのを覚えている方も多いと思います。
いたっち、つるちゃん、K君で、仕事の合間に、コツコツコツコツ、大量に作ってくれました。
学校の椅子や、汽車の中の座席として使われた四角いグレーの箱たち。
軽くて、持ちやすく(一人で一度に2個持てる)、人が座っても壊れない、そして安上がり。それを、11個作る。
そんな・・・・
そう、そんなものを、鳥捕りを演じた役者のYT君が、考え、袖チームが作ってくれました。
YT君は、貴重なキャラクター俳優です。前回「おやゆび姫」のコガネムシが印象に残っている方も多いと思います。今回の鳥捕りも、好演してくれました。
彼は、大人の役者たちのまとめ役でもあります。
ちゃんと、仕事もしています。ちゃんとどころではありません。大変多忙な日々なのです。よく、研究とか、論文とか、発表とか、試験とか、海外からのゲストの対応とか、海外出張とか、彼から聞きますが・・・・・そんな仕事のようです。
袖チームのリーダーでもあり、道具班のメンバーでもあります。
かつて、学生時代は、イラストレーターで広告なんかも作ってくれていたり、彼の劇団での貢献は、計り知れません。
後は、何があったでしょうか?
十字架は、上原が作りました。
これ、木にアルミホイルを巻き付けただけです。他のものに比べたら、作ったうちには、入りません。
黒板に貼ってあった星図、パンと角砂糖が入った袋、バタクルミ、燈台看守の鍵、鳥捕りが持っていたサギやガンといった鳥、切符、信号手の旗、鉄の船、チュンセとポーセの銀の笛、水晶のお宮・・・・まだあるかも知れませんね。それらも、道具班や、子供役者のお母さんたちが作ってくれました。ススキの葉っぱも、み~んなで作りました。
そして、大変好評だった、ライトでの星座の演出。これは、振付の美穂のアイデアでした。
毎回、電池が切れないようにという管理と電池の入れ替えは、袖チームがしてくれました。
30人ほどの役者が両手に持つライト60個×ゲネプロを入れて4回分です。気が遠くなるような数です。
このように書いていくと、道具だけでも、どれ程の人と、そのアイデアと、労力とがそこに注がれていることかと、改めてため息が出ました。
沢山の人の愛で、クリエの舞台は出来ています。
ご紹介出来て、良かったです。