ミュージカルには、必ず「役」があります。
「役」には、キャラクターや、その役ならではのナンバー(曲)があったりします。ナンバーは、役全体で歌うものだったり、ソロだったりします。バラード系だったり、ダンサブルだったり、特にミュージカルの場合は、ジャンルも曲調も色んなものがあります。
時には、「この歌を歌ってみたい!!だから、この役をやりたい!!」ということもあります。
クリエの場合、役は、クリエィティブスタッフが決めます。「何となく」感じる、役者の持っている希望も匙加減の中に入れながら、作品全体のバランスを考えて決めていきます。
いよいよ役が決まったら、役者たちは、その役を愛し、役になり切る自分と、それを客観的に見ている自分とをバランスよく存在させながら、稽古を進めていきます。そして、本番では、役になり切り心から楽しみ、作品を成立させていくのだと思います。
「役」をもらう。これは、役者としてとても大事なことの一つです。
「役」がついてからは、その役を演じる者=”役者”として、この作品に関わっていきます。
「役」に対して、責任が生まれる訳です。
それは、子供でも同じです。
その「役」が、土曜日に発表されました。
早速、日曜日の稽古では、つくばの四季の中の「春」の振り付けがありました。
振りは、約毎に付けられていました。
それぞれの役で、付けられた振りを踊るメンバーの表情が、実に晴れやかで生き生きしています。
クリエでは、大人と子供の間の中高生を「おねえ」(お姉さんという意味)と呼びます。
おねえたちは、受験生、鳥、カラスなど、それぞれの役になり、とびっきりの表情で踊っていました。
多感な年齢のおねえたちが、日常生活で沢山のことを感じ、クリエで「役」になることで昇華していけることの素晴らしさをしみじみと感じる瞬間でした。
稽古の後は、役者、スタッフ、そして子供たちのママたちも加わって懇親会が開かれました。この場でも、おねえたちは、仲間と語り合いながら、とって楽しそう。
公演が終わるまで、ある意味良い距離感でありながら、且つ濃密な人間関係の中で、人として必要なこと、社会に出て役立つことを沢山学んで、成長していくのを、スタッフたちは見守っていきたいと思っています。