初めての通し稽古

先日の日曜日、ひたちなかカンパニーの最後の全体稽古でした。
歌入れ、振付が終わって、初めての通し稽古をしました。
初めての通しとは思えない、質の高い投資稽古が出来たと思います。
全体のM1(オープニングの曲)の写真が無いのが残念です。

下の写真は、地球に咲く沢山のバラの花たちのナンバーです。
初めての通しから、ちょっと余裕で、笑顔で踊れるなんて、凄いですね。
そういえば、このナンバー、まだ、歌稽古してなかったです。
呼吸や長さを揃える稽古をしなければ!!

この写真は、井戸の場面です。
椅子が二つ並んでいますが、これは、井戸です。
上原が、個人的に、最も好きな場面です。
そして、ここから最後にかけて、どう見せるか、演出家が最も悩んだ所でもあります。
結果的には、砂漠の布を使い、良いテンポで、フィナーレに持って行くことが出来ました。

通し稽古の後の、ダメ出し。
みんな、真剣に話を聞き、メモを取ります。
そして、次の稽古につなげていきます。
それは、大人も子供も同じです。

通しを見ながら感じたことを、この後のミーティングで話しました。
星の王子さまという作品について、本を読んだり、調べたり、それはとても大事なことです。
この作品をより深く感じ演じるためには、それだけでは無くて、広く、音楽、美術、舞台など、様々な芸術に触れて欲しい。ただ触れるだけでは無く、自分の五感を使って、何かを感じながら触れて欲しい。
日常の生活の中でも、何かを感じながら、観る、聴く、触れることは、人生を豊にし、表現の幅を広げていくことに繋がっていくという様な話をしました。

お芝居は、セリフが決まっています。歌も、作曲されたものを、楽譜通りに歌います。ダンスも、振りが付けられたものを踊ります。
なのですが、決められたものを、形通りに演じ、歌い、踊るのではなく、役として、どう感じるのか?どう表現するのか?それを求めていくことは、舞台が芸術である所以ですよね。
その部分がどれだけ深められるか、冬休みに、是非、お稽古だけでは磨くことの出来ない、“心”の部分を磨くことに時間を使って欲しいと思った通し稽古でした。

感性は、一朝一夕に磨かれるものではありませんので、表現者であるからこそ、磨き続けて欲しいですね。

次回の、通し稽古を楽しみに、脚本や、詞に込めた思いも、多いに語っていきたいと思います。