塩塚さんの発声レッスン 

土曜日は、塩塚さんの発声レッスンでした。
彼と出会ってから、クリエの役者たちの声は、劇的に変わりました。
今回も、また、新たな手法を教えて頂きました。

発声と言っても、半分近くの時間を体の使い方に費やします。
何と、次の日は、多くのメンバーが筋肉痛でした(笑)

そして、今回は、声出しの殆どがハミング。
ハミングとは思えないくらい豊かな音が、お稽古場に響きます。
ハミングで体全体に音を鳴らしていくのです。

塩塚さんのレッスンの一番の魅力は、体のどこを意識して、どう使うかということを具体的に示してくださる所にあります。
わかりやすく、納得し、そして上達するのです。

全体レッスンの後は、個人レッスンも受けられます。
ずっとレッスンしているメンバーは、体の響かせる場所を増減することでクレッシェンド・デクレッシェンドを体感。
ジョバンニ役のSちゃんの前にいた私の体に、彼女の声がボワーと伝わってきました。
「ああ、生の声って!!」

その個人レッスンの時、ダンス指導や振付をしている美穂が、塩塚さんの言葉を耳にすると、稽古場の端に立って、手を上げたりつま先立ちしたりしていました。
レッスンの後で、
「いやあ、色んなことがつながりました。
そう、脇の下なんですよね。それから、膜。」
と。
(具体的に知りたい方は、是非、美穂のバレエ基礎のレッスンを受けてください)

塩塚さんのレッスンを受けることで、役者たちが声を出す前に、舞台に立つ姿勢そのものが変わってきます。
体の軸、骨膜への意識などは、体を使って表現する全てのものの基本なのですね。
これを、体の構造や機能という視点からしっかりと紐解いて教えて頂けることは、とてもありがたく貴重なことです。
そして、彼のレッスンは、お芝居、ダンス、歌、そのいずれにもつながっていくのです。

明るく楽しく和やかでありながら真剣なこのレッスンで、またメンバーの意識もクオリティも確実に一段上がりました。

作品が作られていくのが楽しみでなりません。
皆様、公演を楽しみにお待ちください。