3月1日にチケットが発売開始になり、今までにない売れ行きで、バタバタとしております。
そんなバタバタの3月3日のお稽古場からです。
メインのお稽古場では、終盤のナンバーの振り付けやナンバーの固めの熱い稽古が展開されていました。
隣の部屋では、衣裳の縫製が始まりました。
ママたちの有志による衣裳チームです。
今日は、アンサンブルの衣裳の裁断、端ミシンかけ。
稽古の間中、ずっと作業を続けてくれているママたちでした。
同じ部屋の片隅では、事務作業。
エントランスのテーブルを囲んでいるのは、演出家と、ジョバンニ、カムパネルラ、青年、かおる子とタダシ役の役者たち。役や、場面についてのミーティングをしています。
お芝居はコミュニケーションと、常に言っている順君。一方的に意見を押し付けるのではなく、役者が感じることや、疑問などに耳を傾け、丁寧にやり取りをしていきます。
外では、寒い風の中、旗の指導を受けていました。指導は、前回公演でカムパネルラを演じたえみちゃんです。
外で練習していたら、何と、鳥吉さんから、焼き鳥の差し入れを頂いたとか。
営業が始まっている玄関の前で練習していたのに、嫌な顔をされるどころか、応援して頂いて、感謝です。
稽古も、衣裳も、事務作業も、どれも、大切なことばかり。
これらのどれ一つが無くても、公演は成り立ちません。
色んなことが渾沌と同時進行の、日曜日でした。
クリエのミュージカルとしての銀河鉄道の夜は、歌やダンスの華やかな見せ場も沢山あります。
反面、賢治さんが求めたものを、役としてどう表現するか、役と向き合い、自分と向き合うことも大切です。
役者たちは、台本を読み込む、資料を読む、議論をする、自分の内面に問う・・・・・
時には、身を削る様な思いで表現を求めるのです。
色んなことが重ねられながら、華やかでありながらも、深みのあるものへと、作品が作り込まれていきます。
そして、これらをサポートするチームも含めて、良い舞台にするために、全員で、全力で真剣に取り組みます。
賢治作品に初めて触れる方も、ファンの方も、子どもたちも、経験を重ねられて来た人生の先輩にも、それぞれに何かを感じて頂ける作品になります様に願いながら、稽古場での時間が過ぎていきます。