12月の稽古で、やっと台本が役者たちの手元に届き、本読みが出来ました。

今回は、役が決まっているのに、台本が上がっていないという、珍しいパターンでした。
このブログも、11月、12月と全く書けていないことに、大晦日になって気づきました。
それくらい、日々が追い込まれておりました。
台本を手にした役者たちは、まず、全員で本読みをします。
そして、それぞれが、台本を読み込み、自分の役と向き合い、セリフを覚え、作品作りをしていくのです。
お正月休みは、家でも本読みをしたかな。セリフは入ったかな。
さてさて、今年は、「森は生きている」の裏話、稽古場の様子など、会場では知り得ない情報を沢山お届けしていける様、頑張ります!!
まずは、台本です。
これが無ければ、全てが始まりません。
上がって来た台本を、作曲家の金ちゃんが読み、曲を作り、そして、作品作りが始まります。
今回は、再演ということもあり、音楽があることも幸いして、多忙を理由に、この公演のための台本が、遅くなってしまいました。
言うまでもなく、台本は、全てセリフで書かれています。
クリエの台本は、1ページが16行、1行が40文字です。
今回のページ数は、144ページです。
大体、1ページが1分弱です。
オープニングのM1だけは、いつも別枠で書きます。
これは、クリエにとって、特別のものだからです。
本編は、歌詞も含めて、大体2日で書き上げます。
といっても、頭に何もない所で書く訳ではありません。
まず、シーン割をします。
S1 冬の森
動物たち オオカミ
M2 冬の森(十二月)ここまで冬の森を描く
マルーシカと兵士
M3 兵士の歌(マルーシカと女王の生い立ち・兵士の立ち位置がわかる)
などど、書いて、全体のバランス、クライマックスのシーンとナンバーなどを決めていきます。
そして一気に書いていくのです。
一気に書かないと、
「あれ?どこまで書いたんだっけ?」
「どう書こうとしていたんだっけ?」
となってしまうので、一気に書きます(笑)
他のカンパニーの台本に比べると、クリエのものは行間が狭いのですが、これ以上開けると、ページ数が多くなり、台本が厚くなってしまい、開きにくくなってしまうのです。
今の台本が、2時間ほどのクリエの公演の台本としては、程よい厚さであり、行間に書き込みも出来る行間の幅なのです。

この台本から、どんな舞台作品が作られて行くのか、本番を楽しみにしていてくださいね。