ありがとうございました

第40回公演「ごんぎつね幻想」の幕を無事に降ろすことが出来ました。
劇場にお運びくださった皆様、ご支援くださった皆様、舞台作りに関わってくださった皆様、ありがとうございました。

ごんぎつねを書いた南吉さん、ごん、そしてこの公演のために必要な様々なことと向き合った半年間でした。

ごんは、兵十にクリやキノコを届けることで、自分と同じ境遇になってしまった兵十を喜ばせようとしました。それが自分だと気づいて欲しいと願い(兵十とのつながりを求め)ながら、そっと背戸口に置いていくのですね。それは、ずっと一人ぼっちだったごんが出来る、精一杯の、兵十への思いの伝え方だったのでしょう。
この、切なくも温かなものがたりと向き合いながら、スタッフさんや役者たちとも、お互いに理解し合いながら舞台を作っていくことの大切さを改めて実感した日々でした。

「以心伝心」という言葉があります。反面、「伝えることの大切さ」というものもあります。ちゃんと伝えて行かないと、「わかってくれる」「わかって欲しい」と思いながらの少しずつの「ずれ」が、大きな溝になっていってしまうこともあるのですね。
ラインやメールではなくて、ちゃんと目を見ながら話をすることがとても大切なのですね。

「上質な生の舞台作品を作り、皆様にお届けしたい」という願いも、関わってくださる方々と、きちんと向き合い、共に作っていくことの中でこそ叶えられるものであると、しみじみと感じた半年でもありました。

こんな思いを込めて「ごんぎつね幻想」の作品作りをして参りました。
お楽しみいただけましたら幸いです。