次回作品が決まりました

「森は生きている」の興奮が、まだ冷めやらぬ劇団クリエですが、7月から、次回公演に向けてのワークショップが始まりました。
 そして、作品も決まりました。
 次回公演は、2014年に初演した、「ごんぎつね幻想」です。

 この作品は、ごんと、それを書いた作者の新美南吉さんに逢いたくて、「私」が愛知県半田市岩滑(やなべ)を訪れる形で書かれています。
 雨上がりの矢勝川のほとりに顔を出すごん、兵十のおっ母の葬列、村の人々、そして田のあぜ道に腰を下ろす南吉さん、継母が営む下駄屋の前で実母を慕う幼い南吉さん・・・
色んなシーンが、岩滑を訪れた私の目の前に現れます。
 それが、ごんぎつね“幻想”なのです。

 オープニングのM1「君にあいたくて」は、岩滑を訪れ、矢勝川のほとりで書いたものです。

矢勝川のほとりからの叙景から、「ここ」を訪れた私の心情へと、詩が移っていきます。それを、作曲家の金藏直樹さんが、曲にしてくれました。そのうち、インスタなどで、お聞かせ出来ると思います。

君にあいたくて

♪風が 草に語りかける
 小さなものがたりを

 川は 緩く流れてゆき
 魚の影 ゆらり

 きつねが棲むと伝えられる
 小さな山が こんもり

 鳥は 高く群れてゆき
 山の向こうに 消える

 君が 見上げた この空を
今 私が 見上げてる

 君が 吹かれた この風に
 今 私が 吹かれてる

 君に あいたくて
 ここを 訪ねる
 君に あいたくて
 この空を 見上げる

 私の体を 風が通り抜けてく
 時の流れを 超えて

 ここは 君の ふるさと

 多くの方が教科書でも触れている「ごんぎつね」
 そこに、南吉さんの生い立ちや、人と成り、そして「悲哀は愛に変わる」という彼の言葉を重ねて、作品を作っていきます。
 若い方にも、人生を重ねて来た方にも、心に深く残る作品になることを願っています。もちろん、子どもは子どもの感性で観て頂けます。

 皆様、どうぞお楽しみに。

 後ろから撮ったワークショップでのM1と、2014年初演時のゲネプロでの舞台写真です。